これは今に始まったことではないが以前はまだましだった。
原因は、工場・発電所・車、
そして意外と知られていないが暖房用に燃やされる石炭、
から出る煙である。
中国の夏は大体どこでも暑い。冬は大体どこでも寒い。
黄河より北は特に寒いので、
昔ながらの団地には冬期に全館暖房が入る。
寒い年は10月中に稼働を始める。
黄河以南はこの暖房がないので部屋の中は逆に北京よりずっと寒い。
この全館暖房は、石炭を燃やして温めた水を、
パイプで各部屋に循環させるタイプの温水暖房だ。
北京に長期滞在した時は私も随分とお世話になった。
北京の冬は氷点下になることも多くべらぼうに寒い。
が、一歩団地の部屋に入ると暑いくらいで半袖短パンで過ごしていた。
全館暖房なので人が居ようが居まいが、
24時間どの部屋も一律に暖めるので無駄が多い。
北京で環境関係の公務員をしていた知り合いの中国人が、
「実はこの暖房が環境に良くないんです。」
と教えてくれたのは11年前のことである。
中国の深刻な大気汚染の大きな一因であることは間違いないが、
あの石炭を燃やした匂いは中国北部の風物とも言える。
私にとってはとても懐かしい、むしろいい匂いでもあるのだ。
朝の天津空港 2012年
トランジットのため数時間だけ滞在したホテル
それは 1日貸し、時間貸しのマンション
それらは投機目的で購入されたマンションです
この辺りにはたくさんありました