2012/09/02

Piano ピアノ

この夏、久しぶりにピアノに触った。30代のときに習い始め、数年間週に一度のレッスンに通っていた。そのときに買った電子ピアノは、このところ持ち主に使われることもなくなるばかりか、更には不憫にも疎まれる存在に成り下がり、欲しいという人がいれば躊躇もなく譲り渡される可能性も十分にあった。

「ちょっと弾いてみるか」
思い立ったが吉日。こういう気持ちが少しでも湧いてきたときにすぐ行動に移すのは結構大事なことかも知れない。以前練習していた曲の楽譜を取り出して弾いてみる。

エンヤEnyaのウォーターマークWatermarkという曲。少しだけ覚えていたが、改めて譜読みし、ちょっとずつ思い出しながら弾く。この曲は1988年にリリースされたエンヤのメジャーファーストアルバムの第1曲目、「私のお気に入り」のピアノ曲だ。曲は短いしそれほど難しくもない、練習すれば弾けそうな曲だ。このアルバムのオリノコ・フロウOrinoco Flowと言う曲が大ヒットしてエンヤは一躍有名になった。当時はラジオなどでも本当に良く流れていて、その旋律と歌声は自然と頭に焼き付いた。





譜読みしながら練習し、程なく指使いを思い出した。次は曲を流しながらそれに合わせて弾いてみる。久々に弾くに当たって、今回は原曲に忠実に弾いてみようと考えた。コピーである。タッチやタイミングをまねして弾く。自分で弾いていると、溜めがなかったり、逆に溜め過ぎて間延びしたりしてしまったりするからである。この練習方法は自分にはなかなか良いんじゃないかと思っている。毎日一回でいいから弾くようにする。曲に合わせて弾いたり、曲を流さずに弾いたり。前より落ち着いて弾けるようになった気がしてちょっとうれしい。

ピアノを弾いているときは自然と体中の神経が集中している。そうしないと弾けないからである。練習していると知らぬ間に30分以上過ぎている。ピアノを教えてくれた先生が、「ピアノを弾いていると自分と向き合うことができる。そのために弾くこともある。」とおっしゃっていたのを思い出す。心と体を使い自己を美しい音楽とシンクロさせていく。ピアノを弾くことで癒される、ということなのかな。

電子ピアノのタッチは本物のピアノよりも軽い。本物のピアノで弾いたときに違いがよく分かる。グランドピアノは、小さい音を出す時、鍵盤をある速度以上でしっかり下まで押さえないと鍵盤が途中で止まり音がでない。たまには本物のピアノで弾く機会が必要だ。電子ピアノの利点は、音量の調節ができ夜中でも練習できるところ。メトロノームがついているのも便利だ。



手放さないでよかった





これも「モロンへの道」なのだ....へっへっへ