2011/10/05

El Camino a Morón

私のブログの表題の背景の画像は、モロンへ向かう車の中から撮った写真を加工したものです。加工といっても、其の実そのまま背景に入れてみたら今一つ精彩を欠いた画だったのであれこれといじっているうちに絵画のようになってしまった、というような具合です。ある意味偶然の産物ですが、実はとても気に入っています。画像右端に僅かに見える小高い山はモロンの目印となる山です。

それは帰国の途につく前日、ギターの先生であるイグナシオの親戚が働く、モロンから車で数十分のところにあるカンポcampo(農園)でのマタンサMatanza(豚を屠殺し、一家隣人総出で生ハムや腸詰などの保存食を作る行事)を見学を兼ねて手伝いに行った帰り途でした。そして件の写真はその時に撮られた唯一のものでした。

カンポに着いて作業が始まるまでは、「手伝いというのはちょっとしたものだろう」と高をくくって気楽にマタンサ見物をしていたのですが…包丁でバケツ何杯もの肉を切ったり、手回しの機械で腸詰めの作業をしたり、延々と続く労働に気が遠くなりそうでした。途中からは「逃げられない」と分かり観念しましたが(笑)、終わった後はさすがに疲れ果てていました。けれども同時に、一緒に働いた仲間との一体感や、ちょっと大げさかもしれませんが、最後まで仕事をやり遂げた充実感もありました。また、聞くところによると、マタンサは特別なつてがないと参加することができない様で、それを思うと本当に貴重な体験をさせて頂いて、帰国前によい思い出ができました。


身を寄せ合って必死に逃げます

一頭の豚が捕まりました


そして…


腸詰を作るための腸を同じ長さに切って洗います 延々と

広大な敷地のカンポでした

お酒や食べ物がたくさん振る舞われました
正に「働かざる者食うべからず 」

パエジャ ものすごく美味しかったです

El Camino a Morón モロンへの道