2011/08/23

ポルトガルのお寿司屋さん

ポルトガルという国をご存知でしょうか?
ポルトガルのポルトという町の名前を聞いたことがありますか?
ポルトガルのポルトという町にある「巨大」という名前の寿司屋に入ったことがありますか? ないよね。だよね~。

ポルトガルはスペインの西にある国。ポルトは北部にあるポルトガル第二の都市。ドウロ川の下流にある坂の多い素敵な町だ。歴史地区は世界遺産に登録されている。ポルトガル語ではPorto、英語だとOporto(おポルト)という。英国人は日本人同様に品があるので、日本語の「お仕事」「お寿司」「お受験」「オカマ」「お下品」…のように、どんな言葉でも「お」を付けることで丁寧に表現しようとする習慣があるからです。(注:ネットに書いてあることを全て鵜呑みにしてはいけないよ) それは置いといて…Portoは「港」の意味、昔から港湾都市として栄えていたらしい。ここは甘~いポルトワインで有名だ。子どものころ、日本でも「赤玉ポートワイン」というのがあり、テレビでよくコマーシャルが流れていたが、そのポルト(ポート)ワインの本家・本元である。川の側にはたくさんのボデガ(醸造所)があり、見学すると試飲ができる。ボデガのガイドさんの話では、ポルトのボデガのほとんどを(すべてだったかな)イギリス人が所有しているそうだ。


橋の上には

電車が走っていた

夜 行ってみた

ボデガで試飲 好甜!


ドウロ河(川を河に変えます)の河畔には美しい橋を見上げることができる地区がある。そこにはレストランやバーがたくさん集まり、地元の人や観光客で賑っていた。通りを歩いていると漢字で「巨大」と書かれた看板を発見。中に入るとお寿司屋さんだった。二人のブラジル人男性が働いていた。ブラジルの言葉はポルトガル語なので、ポルトガルにはブラジル人も多くいるようだ。お二人は日本人の経営者に調理を教わったという。日本語も少し話せる。寿司の値段と訊くとちょっと高かった。「10ユーロしかないのですが…」と言うとその値段で握ってくれた。結構本格的で美味しかった。


もれなくキムチも付いてくるよ


お店の名前の由来についてお二人はご存知でなかった。飲食店の名前に「巨大」というのはどうなのだろうか。名付け親がそう名付けた理由を推測してみた。お次の5つのいずれかであろう。

1.「兄弟」としたかったが何らかの理由で(漢字が分からず等)アルファベットで同じく kyodai と綴られる「巨大」になってしまった。
2.はじめ「兄弟」にしようと思ったが「兄弟」と「巨大」が、音が似ていてアルファベットで同綴なのを利用してしゃれてみた。
3.単純に素敵な名前だと思った。
4.開店当初、寿司のネタを「巨大」にしようと考えていた。
5.のちに誰かが自分のブログにこのことを取り上げてくれることをお見通しだった。


夕暮れ時のドウロ河畔


ポルトには「哀愁」という言葉がよく似合う

古くて静かな街

またいつか秋に行ってみたい


あの娘と                           
                                                                             nanchatte