ピソ(アパート)から見たモロン城
Paseo del Gallo
El Gallo de Morón
見どころとして、イスラム時代のお城Castillo de Morónの跡や伝説の鶏El Gallo de Morónの銅像のある見晴らしのいい公園Paseo del Galloなどがある。が、ここモロンは観光地ではない。これは明らかだ。なぜかというと…絵はがきが売っていない。少なくとも私は見たことがない。(モロン市役所の方へ。もしあったらゴメンナサイ。)土産物屋も無い。が、しかし、観光地でないにもかかわらず目抜き通りにはちゃんと観光案内所がある。観光客は多く見積もってもせいぜい一日一人であろう。(言い切るのもなんですが本当にそんな感じ。)お客が少ないからか観光案内所に行くと、いつもお姉さんが丁寧に対応してくれる。鉄道も通らない、観光地でもない、また他の観光地への経由地でもないこの街にわざわざ遠くからやってくる人は少なく、そのような人々の目的の多くはこの地のフラメンコである。
Paseo del Galloから見た街並み
ピソから見た街並み
現地に在住のTさんによれば、モロンは陸の孤島「ガラパゴス」、だそうだ。そうかも知れない。モロンの人(モロネーというらしい、ちょっとだけかっこいい。)はモロンが大好きだ。ここで生まれて育ち死ぬまで離れない人も多いという。生活はすべて地元で事足りてしまうので、セビージャにさえめったに行かないらしい。私も一ヶ月住んでみて、とても居心地が良かった。静かで安全でのんびりしていて物価も安い。住民はお互いに顔見知りな場合が多く、都会のようにギスギスした雰囲気はない。きっと長く住めば「おらが街」と自慢したくなる、そんな街である。
Calle Fernando Villalon
モロン市役所
そして…ここがその陸の孤島(のようなところ)であるが故に、幸いにも昔ながらの、ちょっと言葉は悪いが「土臭い」そして味のあるフラメンコが、あまり流行に左右されることなくしっかりと現在に受け継がれているのかもしれない。つづく
深夜の目抜き通り Calle Pozo Nuevo