2011/03/06

グァテマラ 其ノ三

大事なことを紹介するのを忘れていたが、私の滞在したアンティグアは街全体が1979年にユネスコ世界遺産に登録されている。グァテマラ高地に位置するこの小さくてかわいらしい街の標高は1500メートル、気候は涼しくとても過ごしやすい。街を歩くとまずパステルカラーに塗られた家々に目を奪われる。真っ青な空がその美しさを引き立たせている。民族衣装を身にまとったマヤ族の人たちもよく見かける。またスペイン植民地時代の建築物や教会の遺構が数多くあり、世界各地からの観光客が後を絶たない。とても小さな街なので、街の端から端まで歩いても30分かからないかも知れない(時速5kmで歩いた場合)。欧米からの若者も多く、スペイン語を勉強したり、長期滞在してゆっくりと失恋の痛手を癒したり(推測)、新たな恋に落ちたり(見た)…。日本からちょっと遠いが、もしブラジルに行く用事があったら是非途中ついでにふらっと立ち寄ってみてほしい。現在日本からグァテマラへの直行便はなく(過去にもなかったし未来もないであろう)、私はロサンゼルス経由で行った。フライト時間は計約13時間だったが、乗り継ぎが悪く25時間もかかってしまった。


Una calle con el tono a pastel

Pintalo Amarillo!

Frutas


アンティグアの街は1700年代に起きた地震で大部分が破壊されたという。現在その遺構の調査と修復作業が行われているが、同じ家にホームステイしていた台湾人のエミリアはその仕事に従事していた。台湾政府が調査・修復に援助・協力していて、彼女はその仕事に応募して派遣されたそうだ。仕事の現場にもお邪魔し見学させてもらった。中国の台頭で台湾はますます孤立に追い込まれている。中南米諸国の多くは元々台湾と国交があったが、まるでオセロゲームのように中国に鞍替えした。どちらとも仲良くすればいいのにね。本当にどうにかならないものかな。ともかくまだ国交のある国は大切にしなければいけないのである。まだ付き合いのある友達も大切にしなければいけないのである。


Ruinas

Iglesia

 
En una Posada

Pintura de Maya


 アンティグア滞在中に二回小旅行をした。一回目は日本人が経営している小さな旅行社にお勧めの場所を訊き、そこのツアーでグァテマラ中央部にあるセムクチャンペイSemuc Champeyというところに行った。そこはちょっと前まで秘境だったらしい。バンで3時間くらい走るとコバンcobánという街に着いた。ここで一泊。次の日、またしばらく走ると途中で四輪駆動のジープに乗り換えた。舗装されていない細い山道を1時間くらい行くと山間(やまあい、ってこう書くんだー)の渓谷に着いた。30分くらいかけて展望台Miradorに登り下を見下ろす。どこかで見た風景、いや実際に見たのではなく写真で見たあの…中国の九寨沟(きゅうさいこう)にそっくり。エメラルドブルーの水を湛えた(たたえた、ってこう書くんだー)水棚が眼下に広がった。絶景である。川に降りると地元の子供たちが泳いで遊んでいる。私も海パンに履き替えて水に入った。ちょうどいい水加減。水辺でゆっくり休んで元来た山道を下りコバンのホテルに戻った。3日目はコバンの街を見学し、野鳥センターによってからアンティグアに帰着。ツアー料金は宿泊・食事すべて込みで確か110ドル、お値打ちでした。二回目の旅行の話は省略いたしまーす。


Semuk Champey


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