2011/08/14

モロン回想

スペインから帰国して半年が経った。モロンでの生活もちょっと昔のことになりつつある。ブログの更新を怠けていたが、書こうと思っていたことを忘れないうちに少しずつ書いていこう、と3ケ月くらい前から考えていた。今日やっと実行。

モロンにいたのは今年の1月から2月まで。半年経ったので今はスペインも日本も夏だ。日本もかなり暑い。モロンの冬は寒かった。気温は日本ほど低くないと思うが、暖房機器が貧弱だから寒く感じる。建物が石でできているのも冷える原因かもしれない。アパートの部屋には最初小さなオイルヒーターだけだった。オイルヒーターは日本の自宅にもあり、その実力はわかっていたのでその効果はほとんど期待していなかった。予想通りだったので大家さんに頼んで電気ストーブを持ってきてもらった。それは所謂電熱器が大きくなったような感じのものだった。そういえば「ストーブ代わりの電熱器」なんていう歌詞があったっけ。でもそれはスペインではれっきとしたストーブなのでした。テーブルの下に置き、テーブルには布をかけて熱が逃げないようにする。ちょうど日本のコタツのようになる。私は部屋全体を暖めたかったので床にむき出しに置いて使っていた。これが結構暖かくて重宝した。というかそれがなかったら寒くて生活に支障をきたしたに違いない。大家さんも屋上のその部屋が寒いのを分かっていて、「3月になれば暖かくなるわよ。」と控えめに励まされたのを思い出した。


君と話し疲れて いつか黙り込んだ
ストーブ代わりの電熱器 赤く燃えていた

               森田童子「ぼくたちの失敗」より