2011/03/02

Ignacio de Amparo

モロンに着いた日の夜、早速イグナシオのレッスンを受けた。初対面。がっしりとしたガテン系の体つきとスキンヘッド、叔父のディエギートに全く似ていない。Hola, encantado!はじめましてとあいさつを交わして握手した手は男らしく力強かった。大きく太い声を持つ彼は、同時にとても熱くそしてやさしくて純粋な眼の持ち主でもあった。どうして初めて会った瞬間にそんなことがわかるのか、って?んー、これは多分に後々得た印象も含まれているかもしれない。とにかくフレンドリーでさわやかな男であった。


ステーキ食べてギターあんぱろーがんばろー


レッスンスタート。「弾いてみろ。」というので知っていたディエゴのソレアを弾く。いつもどおりあまりうまく弾けなかったがそれはいい。こちらのレベルを分かってもらえた。イグナシオは真剣に私のギターを聴いていた。上手い下手は別にして、時折、「こんなのも知っているのか?」というような驚いた表情もしていた。「何を教わりたい?ソレア、ブレリア、シギリージャ?」と訊くので、ソレアと答えた。やはりソレアでしょう。「OK!」と言ってイグナシオは弾き始めた。ゆったりと構えたギターで弾くソレアは、ゆっくりとして力強いものだった。絶妙な間と唸るようなプルガール。その迫力に圧倒される。こりゃすごい。まさにディエゴだ。おれが求めていたトーケだ。イグナシオは次々とファルセータを弾いて、「これか?これはどうだ?」と、どれを教えてほしいのか訊いてくる。「それがいい、それを教えてくれ。」と頼む。そして一つ一つゆっくり真似して覚える。その日は、初めて聴くものも含めてファルセータを4つ教わった。「もっとブリッジ寄りで弾け。」「ソレアはゆっくり弾くんだ、心corazónをこめて。」イグナシオは真剣に教えてくれた。嬉しかった。イグナシオも嬉しそうだった。気がつくと一時間半が過ぎていた。つづく