2013/02/11

ピアノの発表会

ピアノの発表会に出るのは本当に久しぶり。以前2、3度出たときの演奏は惨憺(さんたん)たるものでした。緊張で手が震えて演奏が途中で止まる。弾き続けようとして楽譜を見ても、どこを弾いているか分からないし、たとえ分かって音譜を見たとしてもすぐには弾き始められない(私は楽譜を見ながら弾くことができない)。要するに頭が真っ白になってしまうのだ。原因はいくつか考えられる。

①練習不足  
あんまり練習しなかったからなー これが一番の原因でしょう
②集中力不足 
人前で上手く弾いていいところを見せようと言う邪念が頭をよぎる
③経験不足  
何でも経験 場数を踏んで慣れるしかないでしょう

こんなこともあった。発表会でカーペンターズのClose to Youという素敵な曲を弾いたときのことだ。
「チャーンチャーカ チャーンチャーカ チャカチャカチャンチャカ チャーンチャカ チャーンチャカ チャーン」
イントロは上手くいった。これで「掴みはオッケー!」と思った瞬間手が震え始めた。あとは途切れ途切れで正に修羅場、なんとか終わりまで漕ぎ着けた時には心身共に疲れ果ててへろへろ(あるいはヘトヘト、メロメロ)状態に。演奏を楽しむ余裕はゼロ。聴いている方も辛かっただろう。

以前の反省を踏まえ、今回は発表会に向けてちゃんと(少しだけど、前よりは)準備をした。
①練習をする
曲を覚えて間違いなく弾けるようにする
メトロノームを使ってテンポをキープできるようにする
間違えやすいところを繰り返し練習する
エンディングは大事なので慎重に弾く習慣を付ける
発表会の二週間程前から、時間は短くてよいので毎日練習する
発表会と同じ時間帯に弾く

これらは最初から全てを決めていた訳ではなく、当日が近づくに連れ頭に浮かんできたものもある。

②「このように弾こう」という心の準備
「自分のピアノを聴いて頂くのだ」という気持ちで「最後まで大切に弾こう」
「自分をさらけ出そう」
「猫背にならないよう背筋を伸ばして弾こう」

これを心がけた。

発表会は昨日でした。場所は家からエレベーターと徒歩で3分のところにある某音楽教室のロビー。発表する参加者は20名程。開演の前に飲み物やおつまみ程度のお菓子が振る舞われる。徐々に緊張するかと思ったがそうでもなかった。「どうせピアノの前に座ったら緊張するだろう」ということは経験上予想できた。

ビンゴで自分の番号が出ていよいよ出番、すぐさま席を立ちピアノの前に座り、ひと呼吸置いて弾き始める。

①をほぼ実践し②の気持ち・姿勢で演奏に臨んだ結果、まずまずの演奏ができたと思う。もちろん、練習の時ほどリラックスして弾けた訳ではなかった。途中、緊張で手が固まりかけたけれど、そのときは意識的に呼吸に気をつけて落ち着くことで、最後まである程度自分の演奏をコントロールして、無事二曲弾き終えることができた。とりあえず緊張から解放されホッとする。満足と言うにはまだほど遠いし、「もう少し感情を入れて大胆に弾けばよかった」と終わってから思ったりはしたが、以前の演奏と比べたら雲泥の差だったので素直にうれしかった。私以上に気を揉んでいたであろう先生にもお褒めの言葉を頂いたのもうれしかった。先生、ありがとう。

老若男女、初心者から上級者まで参加した、小ぢんまりしていて和やかな雰囲気の発表会を心から楽しんで、晴れやかな気持ちで家路に就いた。



このピアノ とてもいいです



やっぱり何でも準備することは大切ですね

「備えあればうれしいな」

って言うじゃあないですか


つづく